初めまして、私はネギシャワーPと申します。ボカロPとして活動している者です。
この記事では、私がボカロ曲を作る際に使用している機材、楽器、DTM環境を紹介(と解説)していきたいと思います。
今回はハードウェア編です!
パソコン : mouse computerのノートPC
パソコンはマウスコンピューター社のノートPCを使っています。
主なスペックは以下の通りです。
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel(R) Core(TM) i7-5500U CPU @ 2.40GHz |
HDD容量 | 500GB |
メモリ | 8GB |
このPCは5年以上前に買ったものですが、今でも現役です。
起動するまでかなり時間がかかりますが、動作は安定しているほうだと思います。重いソフトを複数立ち上げない限り、フリーズは時々しかありません。
しかし、家の外で使う機会が一切ないので、ノートPCである恩恵はあまり受けられていません。強いてメリットを挙げるなら「寝室にも持ち運べるので、就寝する超ギリギリまで作業できる」点です。
それとHDDの容量は500GBでは全然足りないと感じています。ソフト音源やドライバ、制作した音源や動画でもうパンパンです。
現在、空き容量は500MB~1GB程度しかなく、使用していない音源や古い動画をチマチマ削除しながらなんとか生き長らえている状況です。せめて1TBは欲しい…。
やっぱり、相当特別な理由がない限りはノートPCよりもデスクトップPCをオススメします。絶対そっちのがコスパも良いです。
私も次にPCを買うときはデスクトップPCを選ぶつもりです。
ノートPC冷却パッド:E-PRANCE ノートPCクーラー(4ファン)
私のノートPCは発熱しやすく、特に夏の時期はPCがめっちゃ熱くなって動作が非常に重たくなってしまいます。
それを防ぐために、E-PRANCEというメーカーの冷却パッドを使用しています。
私のノートPCの場合では、メチャクチャ効果てきめんでした。
まず、パソコンの熱さが原因で動作が重くなったり、勝手にシャットダウンされることはなくなりました。
それと、PC内蔵のほうのファンがとてもうるさいのが悩みだったのですが、この冷却パッドのファンは比較的静かなので、作業に集中しやすいです。これも大きなメリットだと思いました。
PCだけでなく、スマホを置いて冷却する使い方もアリだと思います。長時間スマホでゲームするヒトにもオススメできます。
注意点としては、青いライトが消せない仕様なので、若干うっとうしいと感じるかもしれません。ただ、気にならないヒトは気にならないです(私はもう慣れました)。
これを使い始めてからはノートPCの動作が目に見えて軽くなったので、本当に買って良かったと思います。
ノートPCを使っているヒトにはマジでオススメです!
マウス:エレコム トラックボールマウス M-HT1URBK
マウスはelecomのトラックボールマウスを使っています。
トラックボールは、ボールをコロコロ転がすだけでカーソル操作ができる優れモノです。
通常のマウス(光学式マウス)で作曲していた頃は、よく手首を痛めてしまい頻繁に休憩を取らなければいけませんでした。それに対して、トラックボールは長時間使用しても腕や手首が疲れにくいので、集中力を切らさずに作業に取り組めます。
疲労度や作業効率の点で見れば、
「光学式マウス:トラックボールマウス=徒歩:自転車」
といった感じです。マジで段違い。
作曲に限らず、PC作業をするヒト全員にオススメしたいくらいの便利アイテムです。
注意点は「操作方法がトリッキーで、慣れるまでに時間がかかる」ところです。指先だけでボールを転がして操作しなければいけないので、最初はかなり戸惑うかと思います。
逆に言うと、慣れちまえばコッチのモンですよ。
ボーカロイドの調声作業でピッチカーブを描くときにもトラックボールを使用していますが、複雑な曲線も素早く描けます。しかもマジで手が疲れません。超最高です。
私が所持しているのは「人差し指と中指でボールを転がすタイプ」です。それと、私は少し手が大きめなので、それに合わせてトラックボールも大きいタイプのものを選びました。
トラックボールも普通のマウスと同じで、大きさや形が様々なので、自分の手に合ったモノを選ぶのが良いと思います。(家電量販店で実際に触ってみてから購入するのが一番賢い選び方だと思います)
オーディオインターフェース:Roland DUO-CAPTURE EX UA-22
オーディオインターフェースはRoland社の「DUO-CAPTURE EX」を使っています。
私はエレキギターをDAWに録音する目的でこの機器を買いました。オーディオインターフェースの性能によって、録音したギターサウンドのクオリティも変わるらしいのですが、正直、程度がよくわかりません。
ただ、これを通せば、ノイズが出にくくなり、PCの動作が軽くなるのは確かなことだと言いたいです(サウンド処理を肩代わりしてくれる機材なので)。
私はこの製品をもう4年以上使い続けていますが、未だに壊れる兆しを見せていません。とてもありがたいことです。
個人的には、
・ギターの録音ができる ・ノイズの軽減 ・PC負荷の軽減 ・寿命の長さ
主にこの4点において強くメリットを感じました。
オーディオインターフェースはリーズナブルなモデルでも1万円前後の価格のものが多いですが、作曲をしているヒトなら買っておいて損はないと思います。
※私の使用しているモデルはとうに製造終了しておりました。代わりと言ってはなんですが後継機である「Roland Rubix22 USBオーディオインターフェイス」の販売リンクを紹介します。
エレキギター:FenderJapan Exclusive Classic 50s Tele/Vintage
エレキギターはJapan Exclusiveシリーズ(旧フェンダージャパン)のテレキャスターを使用しています。(現在は製造終了しています)
このギターは本当に使い勝手が良いです。ロック、エレクトロ、ポップス、どんなジャンルの楽曲にも自然に溶け込んでくれます。プロセカ収録曲の『泡沫未来』という楽曲もこのテレキャスが使用されています。
サウンドに関しては、「高音域(2k~5kHz)が出やすく、中低音域の厚みもそれなりにある」といった印象です。楽器数の多いオケでも埋もれにくいところが魅力の一つだと思います。
私は「取り敢えず入れとけ」の精神でこのテレキャスを作曲で録音しています。それくらい手軽に、楽曲に華やかさをプラスできるので、本当に買って良かったシロモノです。
あと精神論的な話ですが、ギターに限らず、なにかしら楽器を購入して所持しておくだけで、作曲のモチベーションはかなりアップすると思います。
「せっかく高い金を出して買ったんだし、作曲に活かさないともったいないよね」という気持ちになるからです。
それに、インテリアとして部屋に飾っておくだけでも「自分は作曲家である」という存在証明に酔いしれることができます。そこもちょっとしたメリットだと思いました。(ちゃんと練習もしましょう)
エレキギター弦:Elixir(エリクサー) エレキギター弦 NANOWEB
エレキギター弦はElixir(エリクサー)のヤツを使っています。
使っている感触としては「丈夫で長持ち、錆びにくい」といった印象です。
以前は安価な弦を使用していたのですが、とにかく錆びるのが早く、すぐにヘナヘナな音になってしまうので頻繁に張り替えねばなりませんでした。
それに比べてエリクサーは、弦にコーティングが施されていて錆びにくいので、高音質なサウンドが安定して長続きします。とても快適です。
サウンドに関しても「安定」の一言に尽きます。変にジャキジャキした感じにはならないので、作曲面では「処理しやすい、使い勝手の良い万能サウンド」として気楽にオケに組み込めます。
値段はお高めなのですが、安い弦を頻繁に張り替えるよりかは経済的(かつ時短にもなる)と思っているので、コスパはとても良いと感じています。
あとやはり錆びに強いのは本当に良いメリットだと思います。弦は錆びるとマジでクサいですから。
※ネット通販では「エリクサーの偽物が出回っている」という情報が散見しています。この弦に関しては楽器屋で実際に見て確認してから購入することをオススメします。
midiキーボード : KORG microKEY-25
midiキーボードはKORG社の「microKEY-25」を使っています。
鍵盤は25鍵(大体2オクターブ分)です。とても軽くコンパクトなので、持ち運び・セッティングの面では非常に優秀です。
私はこのmidiキーボードひとつで全てのソフト音源を打ち込んで作曲しています。
かなりシンプルなデザインであり、必要最低限の機能しか付いてないので、いたずらに迷うことなく作曲に没頭できます。
耐久性も中々あると思います。作曲中に寝落ちしたとき、midiキーボードを抱き枕にしてしまったことが何回もあったのですが、購入から約4年、今も問題なく動作しています。
デメリットに関しては以下の2点です。
・構成音の多い和音(分数コードやテンションコード)を弾くのが難しい ・「コードとメロディ」あるいは「コードとベース」を同時に演奏・打ち込みできない
要は「鍵盤が少なくて、不便に感じるときがある」ところがネックかなと思います。
やっぱり、鍵盤は多ければ多いほど同時に打ち込める音も増えるので、そのぶん作曲の効率が上がるかと思います。
設置できる作業スペースが十分にあるのなら、鍵盤数はできるだけ多いほうが良いと感じます。
私も余裕があったら鍵盤数の多いキーボードを買いたいです。
イヤホン:audio-technica カナル型イヤホン ブラック ATH-CK350M BK
イヤホンはオーディオテクニカのカナル型を使っています。
作曲においては、基本的にこのイヤホンで聴いて作っています。(ミックスの段階では他のイヤホンやヘッドホンも併用します)
サウンドは「低~中音域が目立ち、ボーカルが聴き取りやすい」という印象です。
ハイハットとかの高い音域は若干聴き取りにくいのですが、そのぶん耳が疲れにくく、聴き心地は良いです、かなり。
普段、音楽を聴くときも愛用しています。
ヘッドホン:ソニー(SONY) MDR-1A
ヘッドホンはソニーの「MDR-1A」を使っています。
特徴としては「重低音~超高音域までめっちゃクリアに聞こえる」といった印象です。とにかくほぼ全ての音域の解像度が高く、最高の音質だと感じています。
耳当て(イヤーパッド)はマジでもふもふで、初めて装着したときに「高級ソファかよ」と思ったほどです。それくらい柔らかく、付け心地が良いです。
作曲では主にミックスをする段階で、音の確認をするためにこのヘッドホンを使用しています。それと、楽曲の分析をするときにも愛用しています。
※こちらの「MDR-1A」シリーズは生産終了していました。後継機は「MDR-1AM2」シリーズにあたるそうです。今度買うときは私もこっちを購入します。
オマケ:変換プラグ(3.5mm→6.3mm)
通常、イヤホンやヘッドホンの端子はステレオミニプラグ(3.5mmプラグ)のものが多いので、オーディオインターフェースに繋げるため、変換プラグ(3.5mm→6.3mmに変換するもの)が必要になります。
ギターのピックとかもそうなのですが、私は高い頻度でコイツを紛失してしまうので、楽器屋に寄ったついでにピックと一緒にこの変換プラグを購入することが多いです。
この製品に関しては特にこだわりはありません。一番安いヤツを買ってます。
オマケ2:VOX ギターシールド
ギターシールドはVOX社のヤツを使用しています。
Amazonでめちゃめちゃ安かったのを買って、今もずっと使っている状態です。
ノイズに関してはあまり無いと思われます(他にシールドを所持していないので詳しくはよくわかりません)。
だいたい4年くらい使用し続けていますが、これといった問題は発生しておりません。ちゃんと耐久性があり、とても満足しています。
オマケ3:耳栓 Quietide(Q4シリーズ)
これはあまり作曲には関係ないかもしれませんが、耳栓は持っておいたほうがいいと思います。
私はQuietideの「Q4シリーズ」の耳栓を使用しています。製品説明には「睡眠用」と書いてありますが、使用感としては「日常生活で幅広く使える」印象です。
映画やライブを観に行くときには必ず装着しています。
耳栓は色々買いましたが、この製品がちょうど自分の耳の大きさに合っていました。長時間つけていても痛くならないし、しっかり遮音されます。ありがたいです。
最後に
以上がボカロ曲を制作する上で使用している機材・楽器になります。少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。
ちなみにPC用のスピーカーは持っていませんでした。この記事を書いていて気が付きました。今度買います。
(新しく機材を購入したら随時ページを更新していく予定です)
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
なにか質問等あればお気軽にコメントやメッセージをどうぞ!
近いうちにソフトウェア編もご紹介したいです。
今後ともよろしくお願いします。
コメント
助かります。参考にしました!
お役に立てて光栄です!
初めまして
ご質問があります。
回答いただけると幸いです。
ボカロ制作を始めようとしている初心者なのですが、
DAWと呼ばれるソフトがなければ、MIDIキーボードや他楽器からの録音は不可能でしょうか。
また、DAWにも様々な種類がありますが、初音ミクV4に収録されているDAWでも、
外部からの録音は可能でしょうか。
長文になり申し訳ないのですが、何卒ご回答よろしくお願いします。
初めまして、ねずさん。
ご質問ありがとうございます!
早速ですが、質問の回答は以下のとおりです。
まず、MIDIキーボードはそれ単体で音の出る楽器ではありません。
PCに繋ぎ、DAWのソフト音源を鳴らしたりMIDIを入力するための鍵盤です。
そのため、基本的に作曲ソフトであるDAWがないと使用できません。
他の楽器、例えばエレキギターなどの電子楽器の録音は、専用のケーブルが必要です。
それをオーディオインターフェースを通してPCに繋げることによって、DAW上に録音することが可能となります。
アコギなどの生楽器の場合は、マイクが必要になります。
それをオーディオインターフェースを通してPCに繋げればDAW上に録音できます。
また、初音ミクV4Xに付属しているDAWソフトでも上記のような録音は可能だったと思います。
少なくとも、MIDIキーボードはこちらのDAWで使えます!
回答は以上になります。
お役に立てられたら嬉しいです!
今後ともよろしくお願いします。