最近投稿したばかりの新曲です。ぜひお聴きください!
そして今回も作曲の感想文を書いたので、よかったら読んでいってください!
(あと今回から歌詞の解説も載せました。あくまで制作上の都合における解釈が多いので、個人の感想として読んでみてください)
感想文
『メリーゴーラウンド』がプロセカNEXTに採用されたらピアプロキャラクターズ全員をお迎えして新たにオリジナル曲を作るつもりでした。なのでこの曲の歌詞には6人全員分のモチーフを入れています(歌っているのはミクさんKAITOさんの二人だけですが)。そして実際に採用いただいたので今回の楽曲を作り始めました。
サウンドについて
それまでピアプロキャラクターズでお迎えしていなかったのは巡音ルカさんとMEIKOさんのお二人だったので、早速プロセカNEXTの賞金でお迎えして、全員歌唱のデモ音源を作りました。
こちらがデモ音源です↓
この曲はサウンド展開のアイデアの面で『メリーゴーラウンド』のクオリティを超えることを目標に、ついでにボカコレ2024夏に合わせて投稿する予定でした。ただ、実際にはイベントが中止となり、からながれさんに素敵なイラストを頂いたことも加えて、「SUPER PACK」も発売されて、いま一度デモ音源を聴き返してみたら「この曲はもっと納得できるレベルまで作りたい」と思えたので、デモ版をボツにして一から作り直しました。
その中で、この曲とは別に作っていたKAITOさん、鏡音レンさん、MEIKOさんのそれぞれのソロ曲も制作途中だったので、いっそのこと全部『ワイプ・アウターズ』に詰め込んでみようと思い、サビ以外のパートはその3曲のサウンド要素を分解して取り入れました。歌割りのバランスが若干偏っているのはこれが理由です。
歌詞について
MV発表の順番が前後していて説明しにくいのですが、11月23日にリリースしたKPOPコンピに『Versatile』という新曲を書きおろしました。この曲と『メリーゴーラウンド』では「偽り、騙り、欺き」を前面に押し出している歌詞だった(というか虚飾の物語が個人的に好きすぎる)ので、逆にこの『ワイプ・アウターズ』では「真っ直ぐ」であることをテーマとして歌詞を考えました。『ユア・フューチャー』の歌詞もこれと同じです。
そして、6人の歌声のキャラクターを意識して、言葉の乗せ方を変えたり、そしてまた逆に違うシンガーに同じ歌詞を歌ってもらうことも意識してフル版の作詞をしました。
デモ音源のほうの歌詞からも当然フックとして使えそうな言葉を引用しています(「第二章」、「Wanna follow me?」とか)。
ポップス制作における2番以降の展開はどんなことをしてもいい遊び場として認識しているので、非常に個人的なネタも入れました。あまりに身内ネタすぎるのでここで解説したいのですが、ミクさんパートの「躊躇いはまるで merry-go-round」は「『メリーゴーラウンド』という曲とその言葉は、躊躇いや堂々巡りのモチーフとして使っている」という説明です。いままで「曲中で楽曲の歌詞の意味を説明することはできない」と何故か思い込んでいたので、物語や世界観の外側から描写するような、簡単なメタフィクションの表現はこれからも手段の一つとして使っていきたいです。
あとこちらの手癖で「未来」、「世界」、「アイ」という単語をあり得ないくらいに多用してしまうのを防ぐために、これらの単語は最初の一行で全部使っておきました。おかげで普段なら思い浮かばないような言葉も入れられたので、これも結構効果があったと思っています。
ボーカルの調声について
新たにお迎えしたMEIKOさんと巡音ルカさんは前述の『Versatile』で表現の確認ができたので、その波に乗るようにこの楽曲でも調声を重ねました。
最高にイメージと偏見の世界ですが、「このキャラクターはこういう歌い方だ!」って思う箇所は直感のまま調声したので、ある程度それぞれのシンガーのイメージを立たせられたと自負しています。特に歌うパートが多かったKAITOさんと鏡音レンさんの調声に時間がかかりまくりましたが、次からは新しい表現も意図的に取り入れていきたいです。
イラスト、動画について
イラストはからながれさんに描いていただきました!
全員めっちゃかっこよく描いていただけたので、楽曲のほうもかなりスタイリッシュなサウンドのアイデアを浮かべることができました!マジで感謝!
動画は自分で作りました。超久しぶりにAfter Effectsを触ったのでプラグイン関連でエラーを吐き続け、そういう点では難航していましたが、ひとりひとりの立ち絵を魅せていくような構図は作曲中にも何となく掴めていたので、最後まで楽しく完成させられました。ただ、この2日後に公開した『牛タン☆クラブナイト』でも同じなのですが、あまりにもアドリブ精神に呑まれていて、雑にMV制作のスケジュールを決めていたので、ヒトとして反省するべきところは多いです。
最後に
この曲を作った感想ですが、マジで面白かったです。
6人のシンガーが歌うので、作曲カロリーがめっちゃ高かったです。そのぶん得られる技術や知識も比例して大きくなることが最高に楽しいと感じました。
そしてこの楽曲は「第25回プロセカNEXT(テーマ:キラキラポップソング)」に応募しました。当初から『ワイプ・アウターズ』はプロセカNEXTには優先して応募したいと思っていたので、ちょうど間に合ってよかったです。
また機会があれば、ピアプロキャラクターズ6人としての新作オリジナル曲を作っていきたいです。特に今回は瓦状に掛け合うフレーズがメインだったので、次回以降はもっと直線的に重なり合うハーモニーがメインの楽曲が良いと思っています。
今回の作曲はたぶん人生で初めてデモ音源をボツにして作り直しました。結果として完成したバージョンは、個人的には納得はできたのですが、実際に聴いているヒトにどう影響するのかは、これから積み重ねていく上で判断していきたいです。この曲を一つの区切りとして、今後も良い曲を作っていきます。
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以上になります。
この曲を気に入っていただけたら嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします!
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