『牛タン☆クラブナイト / 初音ミク』を作った感想

日記・雑記


先月公開した新曲です。ぜひチェックしてください!


そして今回も作曲の感想文を書いたので、よかったら読んでみてください。



感想文

今年の6月に、「ボカハピ(Vol.7)」で人生初のDJ出演をさせていただくことになって、「せっかくだからいくつか新曲作ってイベントで流したい」と思い、その中の一つが今回の新作牛タンソングです。イベント前に参加したDJの練習会等で薄っすらとクラブシーンのサウンド的特徴を掴めたので、そのアイデアを膨らますことを起点として楽曲を打ち込み始めました。

サウンドについて

上記のイベントに向けて、DJで流すための楽曲やセトリを管理できるソフトウェアで色々な楽曲を読み込み、分析していました。そこでBPM(テンポ)の概念を改めて認識できたので、今回は趣向を変えてBPMを先に決めてからサウンドを作りました。


こういう作曲パターンだとまずドラムループの音源を置いて、それを基にオケを重ねていくのが効率的だと思っています。ただ、最初に浮かんだリズムが16分をスウィングさせたものだったので、ピアノやベースのフレーズを先に作ってからシンプルな4つ打ちのドラムを打ち込みました。
そしてDJで繋げやすい(&ノリやすい)ように、いたずらにリズムチェンジを繰り返したりはせず、イントロや間奏も長めに伸ばしました。翻って考えてみると、普段の手癖がリズムやアレンジをコロコロ変える展開の連続であることと、イントロと間奏がほとんどないことが浮き彫りになったので、これからはちゃんと意図の伝わるメリハリを意識してアレンジ制作をすることが理想です。


「ボカハピ」で流したバージョンではワンコーラスのみだったので、今回フルコーラスの展開を考えるときには「ラスサビで半音上に転調する」ことをぼんやりと思っていました。その構想に加えて、当時開催されていたプロセカNEXTのテーマ「キラキラポップソング」のイメージも頭に浮かべていたので、キラキラした音のシンセサイザーやスラップベースなどを新たに追加しています。

※「ボカハピ」で流したワンコーラス版の音源はこちらです↓




ちなみに、サビ前とかのビルドアップで鳴らしている「ジューーー」っていう効果音は、実際にステーキを焼いてスマホで録音したやつです。昔の牛タンソング制作の際に録音した記憶があります。ノイズになるので換気扇を切ってレコーディングしていたら、窓を開けていたのにもかかわらずキッチン中が肉の香りで燻されて、さながらお祭り気分でした。


歌詞について

作詞については、リズムとビートを意識して言葉を決めていきました。英単語も積極的に入れて、結局は「いつも通り」の域を超えていませんが、ひとつ進展があったのは、こういう食欲ソングを作る時にしか使えないであろう「味蕾(みらい)」という言葉を歌詞に入れられたことです。今後牛タンソングを作る際にはナイフ・フォーク・箸とかの食器の名前も歌詞として使えたら面白いと思いました。


あと、ネタ系の楽曲だとなぜか短絡的にを語りまくってしまうのですが、そうしたくなる理由を上手く説明できません。なんとなくですが、突き抜けた明るさを纏う楽曲であれば、そういう言葉が真っ直ぐに輝く感覚があるのです。


ミクさんの調声について

最近、特に2024年に入場して以降は、ボーカルの歌い方にも新旧のイメージがついて回るものだと思い始めました。マジで気づくのが遅すぎるのですが、『メリーゴーラウンド』の調声から、自分が新鮮だと感じられた歌い方も積極的に取り入れつつ、今回のサウンドであればリズムの抑揚をつける調声をメインとして歌ってもらいました。


ミクさんソロの曲ばかり制作しているので、潰しのきかないニッチな技術でしかないとは思っていますが、ミクオリジナル曲は今後一生作り続けるつもりなので、むしろ優先的に磨くべきものだとも思っています。


イラスト、動画について

今回、イラストは青井ゆいさんに描いていただきました!
クラブの中の、ポップで明るいミクさんの表情や、牛さんたちがノリノリで踊っている様子が浮かぶイラストで、マジで最高です…!この場を借りて感謝を!


動画は自分で作りました。MV公開の2日前に公開した『ワイプ・アウターズ』MV制作のおかげで、After Effectsの操作にも慣れていたので、終始かなり楽しく制作できました。動画素材もたくさんあるので、それも出し惜しみなく使えた印象です。
牛さんたちの立ち絵がモチーフとして非常に構図を作りやすいので、アイデアの面でも滞りなく完成させられました。

最後に

この楽曲を作った感想ですが、マジで楽しかったです。
元々ワンコーラスのサウンドは出来ていたので、そこからどうやって魅力を増やせるのか、という挑戦としても認識していたおかげで、ある程度完成度も高められた自信があります。


そして、この楽曲は「第25回プロセカNEXT(テーマ:キラキラポップソング)」に応募しました。この曲に限らず、牛タンソングは来年もいくつか作れる気がするので、楽曲コンテストに応募し続けたいと思います。単に私自身が牛タンが好きなので、アイデアが尽きることはしばらくないと思います。しかも2025年のマジミラは仙台でも開催されますから、仙台の牛タンも食べて作曲パワーも高めていける事実がモチベを裏付けています。


以上になります。
この楽曲を気に入っていただけたら幸いです。
今後ともよろしくお願いします!

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