こんにちは、ネギシャワーPです。
2021年も終わりです。今年も自身の活動を振り返ってみました。
その一環で「2021年に公開した全楽曲のまとめ動画」を作りTwitterに投稿したので、よかったらご視聴ください。
以下に今年の振り返り作文を書きました。よかったら読んでみてください。
(上半期の振り返りに関しては以前に作文したので、この記事では比重が小さいです。今回は主に下半期についてたくさん言葉を使っています)
上半期(1月~6月)の振り返り
上半期に関しては「プロセカNEXTに採用されること」が第一の目標でした。なるべく多くの答えを導き出そうと、ひたすら集中して曲を量産していたので、無駄な時間は全くと言っていいほどありませんでした。加えて、プロセカNEXTの採用曲と、それに近しい雰囲気の楽曲を分析する課題が山積みだったので、マジで1秒たりともふいにできない環境を作れていたと思います。
『泡沫未来』は良い曲になりました。当時は「プロセカに採用されなければ」という心の鎖でがんじがらめになり、楽しいはずの作曲中でさえ肩肘がガチガチに固まってしまっていました。そんなある日、「逆にチカラを抜いて作曲したら面白いことが起こるかも!」とひらめき作ったのが『泡沫未来』でした。
実を言うと、この時ちょうど自分の中の「ボカロっぽさ」のイメージが手に掴めそうなほどクリアになっていたので、『泡沫未来』の作曲をする上で実際に具現化してみたいとも思っていました。
それは、カタチにしてみたら呆気ないほどにシンプルで、
・予告なしで転調する
・436系のコードループ
・エレクトロ寄りの4つ打ちドラム
・夜のパレードを想起させる歌詞とサウンド
これら4つだけが私の持っていた「ボカロっぽさ」への印象の全てでした。ただ単純であるからこそ、今でも深く心に根付いているのです。
そして4月に、『泡沫未来』がプロセカNEXTに採用されました。これは人生で一番嬉しかったことの一つです。プロセカ運営の方々や公募採用担当の方々には本当に頭が上がりません。そこから暫くはいたずらに浮き足立ち夢見心地でした。
それでも、かねてからの目標が達成できて、嬉しい気持ちでいっぱいだったことは確かです。
プロセカに採用されたおかげで、クリプトンさんが運営するレーベル「KARENT」からアルバムを配信できたことも、とても印象に残っています。「いつか自作曲のサブスク配信をしたいな」とずっと思ってはいたのですが、まさかこんなに早い段階で目標が叶うとは思いませんでした。私とミクさんの曲を様々なサブスクサービスで聴いていただくことができて、とても胸がいっぱいです。
今はまだ1つのアルバムしか配信していませんが、近いうちに2つ目のアルバムを配信します。少なくとも来年中には必ず、です。
下半期(7月~12月)の振り返り
下半期では「作曲以外の空いた時間に、ボカロPとしての活動を割り当てる」ことを目標の一つにしていました。
大前提としては「作曲活動」が最大の優先事項なのですが、それを差し引いても自由に使える時間は結構ありました。
しかし、プロセカに採用された後の私は時間的・精神的余裕が十分にあっても、怠慢の精神が全身を支配し、結果として浪費しただけに終わってしまう日々が多かったのです。一丁前に燃え尽き症候群にでも陥ったのでしょうか。しかし沸々と「このままじゃ良くないよな」という気持ちも大きくなっていました。
そこで客観的に自分の活動を見直し、反省点や改善点を洗い出し、それに対しての行動に移していくことが下半期の第一歩でした。
当時のネギシャワーPへの(作曲面以外での)印象としては、「中途半端で、責任感に欠ける」という言葉に尽きます(これは私の家族、友人、先輩方にも指摘されていたことでもあります)。
なんとなく自覚していたつもりだったのですが、「曲さえ良ければなんでもいいでしょ」という浅はかな傲慢に囚われ、目先の快楽ばかりを求めてしまい、自意識を延々と燻らせていた毎日でした。
そんな舐めた態度が知らぬ間に肥大化して、楽曲制作の方面にも悪影響を及ぼしてしまうんじゃないか、と思うと恐ろしくてなりませんでした。
もちろん、作曲において手を抜くことは絶対にありえないって言い切れます(そうじゃなきゃ私は今ここに存在しません)。
ただ、そういう自信過剰・自意識過剰な気持ちばかりに甘んじ、作曲以外のムーブがおざなりでも「みんなは都合の良い所だけ見てくれるから」という謎の決めつけをしていたことは事実なのです。
公に、しかもネットで活動しておきながら「都合の良い所だけ評価して、悪い所は目を伏せてね」なんてことまでリスナーに要求できるはずがありません。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのが人間ですから、私とミクさんの楽曲のためにも改善せねばならないことは絶対でした。
そういうわけで、下半期からはアンバランスな活動形態を少しずつ修正していきました。
SNSの運用について
下半期で実践したことの一つは「SNSで自作曲の宣伝をすること」です。
今まで全くしてこなかったわけではありまさん。しかし以前は新曲を公開したそのタイミングだけでしか告知していませんでした。
なぜ最低限の告知しかしてこなかったのかというと、あまりに宣伝しすぎると、すげぇビジネス臭くなるからです。それが性に合わねぇというか、変に忌避してしまっていました。
個人で活動している以上、 そのSNSは個人的な投稿が多いほうが自然であるべきで、見るヒトも当然それを受け入れていると私は感じています。
ただ、だからといって「新曲を公開だけして後は完全に放置。言及すらしない」のはなんか違うと思わないかい?と心の中の櫻井くんも言うわけです。
その行為は曲を好きになってくれたヒトに対して失礼にあたるものだと思うし、「この曲を多くのヒトに届けたい」という自分の思いにすら仇なすことだと、今はそう感じます。
もちろん、それで「馬車馬の化身となり四六時中宣伝してやるぜ!」となったわけではありません。私は怠惰人間なので、いきなり極端から極端に振り切ることはできません。結局一番大事なのはバランスなのだと思います。ふと、私は周りのボカロPたちを見渡しました。彼らのSNSの運用バランスが理想に近いと直感したのは、きっと感情によるものではないと言いたいです。
そして、まずは彼らのSNSの運用方法を真似することから始めました。そこから自分の鼓動に重ね合わせ、分析して改造したのが今のSNSの私です。現在進行形で模索中なのですが、それでも以前よりかは幾分マシになったと自負できます。(昔はスパムかってくらい同じ文言ばかりを投稿していた、キナ臭いアカウントでした)
それと、Twitterに限らず、インスタやTik Tokなどで、新しくアカウントを開設しました。
これは驚くべき話ではないのだけれど、「極少数の特定のアプリ、SNSしか利用しない」ヒトは少なからずいるのです。私はそういうヒトたちにも自分とミクさんの作品の魅力を知ってもらえたら幸いに感じ、積極的に投稿するようになりました。
実を言うと、プロセカに採用されたとき、額面通り「身に余る光栄」だと思っていたのです(もちろん達成感と嬉しい気持ちが一番ですが)。なので下半期は異常なほどの興奮と焦燥感を受け流すべく、一歩だけ身を引いたような立ち回りをし始めたのも、今思うと当然な気がしました。
それでも、かなり前向きに捉えれば、「今の今までサボっていた部分を、下半期で回収し始めることができた」とも言える筈です。
投稿ペースについて
下半期からは楽曲の投稿頻度を少し落としました。
以前、2020年の春くらいからは「1週間に1曲」を目標に制作していました。その理由は「例のウイルスのせいで家に引きこもってたから」なのと「プロセカNEXTに採用されるため」だったからです。
これについて、知り合いは「投稿数が多すぎて、一つ一つの楽曲の再生数が伸びる暇がないじゃん」と言っていて、私も「確かにそうだな」と思っていました。だから、週1ペース投稿を目標に活動するのは「プロセカに採用されるまで」と決めていたのです。
今は「2, 3週間に1曲」を目標に制作しています。ただ、これからはイラストや動画はいろんな方に依頼して作ってもらう予定で、相手方へといたずらに迷惑を押し付けたくはないので、あまりカツカツなスケジュールにするつもりはありません。
来年以降は「月1で投稿できたらいいな」っていうマインドでやっていけたらいいです。制作に関しては、スピードよりクオリティを高める方向にシフトしていきたいと思います。
読書と作詞について
これは去年から続けていることで、「読書」も今年でかなり習慣づいてきました。それに並行して作詞力も上がってきていると実感しています。あと多分語彙力も上がってると思います。
活字への苦手意識は完全に消え去りました。むしろなぜ今まで本を読めなかったのか、要領を得た回答は記憶の中には残っていないのです。子供のころから国語や英語の長文読解は誰よりも自信があったのに、なぜか本を読むとなると脇目も振らず逃げていました。今思うと呪いにかかっていたとしか思えません。
あとこれを書いていて思い出したのですが、そもそもこのブログを開設したのも「読書を習慣化させ、記事を量産して文章力を上げ、最終的に作詞力も上げる」のが目的の一つでした。今はまだ道の途中なので、初心を忘れず気を引き締めて進んでまいります。
ただちょっと最近は惰性でブログを書いていた部分もあったので、特にこの点は反省して修正した後に来年へと入場したいです。
最後に
ボカロPとして、今年が一番充実した年になったと思います。ボカロ曲を制作するだけでなく、アルバム配信をしたり、各種SNSの運用を模索したり、今までと比べると活動の幅はかなり広がりました。
それに、プロセカNEXTを通じて多くのボカロPやリスナーの方と知り合うことが出来ました。インターネットは現実と比べてどこか狭隘な世界観なんだっていう偏見を持っていたのだけれど、ふたを開けてみればなんのことはない、結局はヒトとヒトの繋ぐ世界であることに変わりはないと思いました。
そして来年はもっと風呂敷を広げる予定なのですが、両手いっぱい溢れるほど、とまではやりません。元来、マルチタスクがめっちゃ苦手な鈍臭い野郎ですから。あくまで楽曲制作をメインとして活動していきたいです。
そう、「あくまで楽曲制作がメイン」というテーマを手綱として、良い塩梅を探すために研鑽を積んでいくのが、来年からのスタイルの一つになればいいと思います。
以上になります。さようなら2021年。
今後ともよろしくお願いします。
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