今日投稿した曲です。ぜひお聴きください。そして感想文も書いたので、よかったら読んでいってください。
感想文
朝、淡い光、全てが曖昧になるあの世界観は一体なんなんでしょう?
あのときほど、自分は気分屋なのだと思わせる瞬間はありません。「爽やかで最高の1日になりそう!」って感じながら布団を押しのける朝もありますし、「この世の終わりだ…(ワナワナ)」と思いながら目覚める朝もあります。
高校生の頃は、腐れ縁の友人と通学することが多かったです。朝めっちゃ暗い気分だったとしても、一緒にチャリを漕いで、くだらないことを駄弁ったりして、そうやって社会の狭間に入り込んでいくうちに、ちょっとした憂鬱程度なんざフェードアウトして記憶の彼方でした。
ただどうせなら、常に明るい気持ちを持ちながら家を出たいものです。
そういうわけで今回は「爽やかで明るい朝」をテーマに曲を作り始めました。
サウンドについて
この曲はリズムを決めてから作り始めました。そのリズムというのは「モータウン・ビート」のことです。これは超絶有名なリズムなのですが、私は今まで一度も作ったことがありませんでした。
今回のテーマにマッチする雰囲気がまさにこのリズムだったので、マジで僥倖だと思い「良い曲にしてみせるぜ!」っていう気持ちでドラム(とベース)を打ち込み、作り始めました。
メロディと和音はポップでキャッチーになるよう意識しました。それと少し浮遊感のあるニュアンスを加えるために分数コードやaugを意識的に取り入れ「スキップしながら進む」感じに響かせました。
サウンドについては「ピアノ+ラッパ+エレキギター」の王道の組み合わせをメインに打ち込みました。
そんな感じで作り込んでいくうちに、クラシカルな楽器の音が増えていって、やや優雅な雰囲気が漂い始めました。ただ、思いのほか「朝」の雰囲気とマッチしていたので、無下に引き算をせず、雰囲気に合わせて仕込ませました。
とりわけ「木琴」と「チューブラーベル」はオケに自然と溶け込んで、縁の下の力持ちと化して楽曲の魅力を底上げしてくれたと思います。これは大きな発見でした。今後も使っていきたいです。
あと個人的な話ですが、「メロディに沿ってリハモをしよう!」というタスクが前頭葉にポップアップしていたので、今回の曲ではそのように和音を繋いでいきました。
歌詞について
歌詞は「家から出て学校に行く朝」という大筋をもとに考えました。
あと今回は「ティータイム」という単語を歌詞に使ってみたい気持ちが強く、半ば強引になってしまいましたが、Bメロに入れました。
私は、通学路の途中にあるカフェチェーンに立ち寄ってよくコーヒーを飲んでいました。子供の時から慢性的なカフェイン中毒者だったので、私にとっては心のガソリンスタンドだったのです。(あと寝坊して遅刻確定の時とかにも「どうせならゆっくりしていこう」って感じでコーヒーブレイクしていました)
今回歌っているのはミクさんなので、彼女のキャラクターに合わせた歌詞にアレンジしようと努めました。これは偏見なのですが、学生のミクさんは遅刻したりやサボったりせず、皆勤賞を取ってそうだと思いました。そのイメージで歌詞を紡ぎました。
ミクさんの調声について
今回はGEN値とDYN値を積極的にいじりました。
母音によって声色がこもったりするので、オーディオ化した後にイコライザで1音ずつ調整したりもするのですが、最初からボカロエディタ側で調整したほうが効率的な気がしてきました。このやり方を忘れずに今後も磨いていきたいです。
イラスト、動画について
一枚絵はイラストレーターの「藤依しの」さん(Twitter)に描いていただきました。以前から藤依さんの絵を拝見していて、特に優しさ、柔らかさ、そして明るさを感じさせる色使いに魅力を感じていました。今回、この楽曲にマッチしたイラストを描いてもらって、めっちゃ嬉しかったです。この場を借りて感謝申し上げます。
動画は自分で制作しました。完成したイラストを使用して動画を作るのは初めてだったので、少し緊張しました。まあその分丁寧に制作できたので、これからも適度な緊張感を持って作っていきたいです。
最後に
この曲を作った感想ですが、マジで楽しかったです。
やっぱり明るい曲を作るのはめっちゃ好きです。地球の時間帯の中では夜と同じくらい朝が好きなので、ちゃんとカタチにできて良かったです。
そしてイラストレーターの方に依頼したことも、とても良かったと思いました。こちらの要望を伝えたり、相手のレスポンスを受け取ったりするうちに、楽曲自体のイメージが鮮明化してどんどん鋭くなっていくのを実感しました。
色々と無茶なお願いをしてしまったにも関わらず、こちらの期待に応えてくれた藤依しのさんには感謝の気持ちでいっぱいです。マジでありがとうございます。
みなさんも、この楽曲を気に入っていただけたら幸いです。ミクさんの歌声を聴いて少しでもパワーになってくれれば、とても嬉しく思います。
以上です。今後ともよろしくお願いします。
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